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関中子『三月の扉』


この人は生きる


死か生か 振り向く花びら つぼみのころのその扉が連打される かすかな音で なお深きところはないか 三月よ
(「彼方からも」)

「大都会の夜にあらわれたえんえん/放射能のふる夜/処方箋もなく」(「大都会の夜」)。三月の底でひろったことばのがれきで、記憶の扉をたたく。自然と人為の脅威を、美の衝撃を、未来に吹く一陣の風に乗せて――東日本大震災から5年、対話を重ね続けた新詩集。

本体2200円+税
A5判並製・86頁
ISBN978-4-7837-3519-9
2016年3月刊

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