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ロサリア・デ・カストロ/桑原真夫訳『サール川の畔にて』

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19世紀スペインの名詩集


私の人生の希望には あまりに悲しく
色褪せた日没がやって来た
私たちは暗く、壊れて寒い我が家へと、
一歩一歩帰ってゆこう、
この一日の白い光が
優しく 私の苦しみを和らげてくれるから。
(「サール川の畔にて」)

1837年スペインのサンティアゴに生まれ、48歳で子宮癌により亡くなるまで、幾多の困難を克服しながら詩と小説を残した、スペインの国民的女性詩人が死の前年に刊行した、スペイン・ロマン文学の最高傑作と称される最期の詩集。激動の時代のなかで、波乱の人生を送った詩人の心の葛藤を描いた50章の連作詩篇。

本体2,500円+税
四六判上製・228頁
ISBN978-4-7837-2630-2
2016年3月刊

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