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河津聖恵『パルレシア――震災以後、詩とは何か』


詩を諦めない


震災以後の詩とは、「パルレシア」の意志としての詩であると私は思う。それは震災と原発事故によって、人間としての権利を剝奪されたことを嘆き訴える声々と、遙かに共鳴しあわずにはいられない
(「「パルレシア……」または命がけの比喩という行為」)


“パルレシア”――何についてでも率直に真実を語ること。脅迫をも、迫害をも、殺されることをも恐れず、自由に語ること。震災後の辺見庸の言葉を導きに、東アジアの詩や、シモーヌ・ヴェイユ、モーリス・ブランショ、吉本隆明の思想、中上健次の詩作などを通して、真実の詩の光を見出していく。現在に問いかける渾身の詩論集。装幀=毛利一枝

本体2,400円+税
四六判上製・206頁
ISBN978-4-7837-3800-8
2015年12月刊

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