交差点を指の腹で拭い去り拭い去っては朝の光に溶かす (「窓」) 擦れた風景が白く発光する、紙の余白が文字を浸蝕する、詩行が悉く蒸散していく――。第1詩集『疾走光』で絶賛された詩人が、その方法論をさらに高め、研ぎ澄まし、風景の詩学をここに確立する。
本体2,200円+税 四六判並製・98頁 ISBN978-4-7837-3425-3 2014年7月刊