北園克衛『記号説1924-1941』

昭和を駆け抜けたモダニズム詩集
昭和を駆け抜けたモダニズム詩集
友よ またアポロが沖の方から走つてくる
雨のハアプを光らせて
貝殻のなかに夕焼けが溜まる
(「驟雨」)
きらびやかに展開するモダニズム文化のなかで北園克衛が萌芽する。未紹介だった関東大震災後に紡がれた最初期の作品を含め、発表時の組版を忠実に再構成した「図形説」全11篇ほかを収録。『白のアルバム』『円錐詩集』『夏の手紙』など戦前期の代表詩集からそのエッセンスを一冊に収める前衛詩集・戦前篇。構成=金澤一志
本体2,000円+税
A5変判並製・130頁
ISBN978-4-7837-3413-0
2014年6月刊 品切