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『粟津則雄著作集 第Ⅷ巻』文学論Ⅱ

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待望の第2次刊行開始!


このようにみるとき、内在的な姿勢も批評的共生も、あげて批評の喜び、批評という名の快楽のほうに流れ込んでいくかのようだ。かつて、ロラン・バルトは、みずからの批評行為の究極を「テキストの快楽」と読んだが、バルトとは位相を異にしながら、粟津則雄においてもまた、その到達点は「批評の快楽」にほからならないといえるのではあるまいか。
(解説=野村喜和夫)

詩を根本に、文芸全般へ、音楽へ、美術へと諸芸術を渉猟し、批評的散文という形式を未踏の領域にまで鍛えあげた、その全業績を集成する。本巻は、萩原朔太郎とアルチュール・ランボー、東西の最重要詩人に正面から向き合う『萩原朔太郎論』『見者ランボー』を軸に、批評家粟津則雄を世に知らしめた『詩の空間』『詩人たち』などから吉本隆明論、安東次男論など主要詩人論を収録。最盛期の『大岡・中原・富永』全篇を含めて、詩と批評の出会いに関心をもつすべての者に必読の一巻。装幀=菊地信義

本体7,800円+税
菊判貼函入・624頁
ISBN978-4-7837-2367-7
2014年3月刊

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