行こう 丘に続く吊り橋が待っている この道の向こうの 夢見の丘へ (「夢見の丘へ」) 「きびしい自己凝視のなかで、身体の不自由のなかにのみ〈私〉を閉じ込めてしまうのではなく、まさに〈私〉の普遍化に向けて、けんめいに言葉との葛藤を強いている」(倉橋健一)。無数の道筋を描ききるべく、詩人は幻視する。その先に兆す幾通りもの未来――。
本体2,200円+税 四六判上製・94頁 ISBN978-4-7837-3399-7 2014年2月刊