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近藤洋太『果無』

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耳を澄ませても聞こえない


もう三十年以上経つでしょうか
ある晩 先生から電話があって
――近藤君、果無山って実在する山なんだってね。
わたしも意表をつかれ身のうちがざわっとしました
(「果無」)

「二〇一一年、一二年に私のなかを通り過ぎた、今は亡き人たちへの鎮魂のつもりで書いた」(覚書)。言葉では届かぬ場所へ、それでも届けたいほんとうの言葉をここに刻む。かけがえのない一人の死者のために。想像を絶する数の無名の死者たちのために。鎮魂の十篇一千行――。装幀=佐々木陽介+山田裕里、カバー写真=日高長太郎

本体2,400円+税
A5判上製・92頁
ISBN978-4-7837-3393-5
2013年10月刊

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