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清眞人『大地と十字架――探偵Lのニーチェ調書』

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挑発するニーチェ論


ニーチェと渡り合うためには、彼の迷路性とのあいだに「類似性と内密な関連」を発見し得る自分の側の迷路性がなければならない。それが元手だ。相手の迷路を推理するための。そしてこの迷路性は個人的でもあれば歴史的でもあろう。
(「あとがき」)

自分自身の苦悩、自分自身を苦しめることにも、豊かな、あふれるばかりに豊かな快楽があるのだ(ニーチェ)――ニーチェに導かれて探偵Lはヨーロッパ精神の深淵を彷徨う。磔にされたイエスの孤独とは何か? 20世紀の廃墟を支えた暴力的欲望とは何か? 複層的語りが紡ぎだす挑戦的ニーチェ論!

本体3,200円+税
四六判上製・328頁
ISBN978-4-7837-1689-1
2013年9月刊

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