詩の本の思潮社

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新刊情報

峯澤典子『微熱期』

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第60回歴程賞受賞、好評4刷!


夢から覚めたあとにはきまって、母から離れ、うまれてはじめてひとりで歩いた朝の小道を思いだします。つもったばかりの粉ゆきのうえにはちいさな生きものの足跡。小鳥、野兎、栗鼠、子狐。
(「ひとりあるき」)

みずからの居場所などはじめからもたずにてん、てん、と、かりそめの読点のように、非情な月日を通りぬけてゆくために。祈りのような歩行。5年ぶりの新詩集。組版・装幀=片桐寿子、装画=サカモトセイジ

3刷のタイミングに合わせて期間限定でサイン本をご用意しました→

2530円(税込)
四六判並製・112頁
ISBN978-4-7837-3792-6
2022年6月第1刷、8月第2刷、12月第3刷、2023年3月4刷

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安俊暉『武蔵野』

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人生を回視する



帰り来る
足音
我が鼓動
(「十二章 回帰」)

20年前以上に構想され、既刊詩集『苧種子野』『桑の実』の母体となったが、刊行されることのなかった400ページを超える長大な連作詩篇「武蔵野」。傘寿に近づいた詩人が、自分にかかわる土地と風景と出会った人々を、独自の韻律で自伝的に描いた長編連作詩集待望の刊行。

4950円(税込)
四六判上製・480頁
ISBN978-4-7837-3788-9
2022年5月刊

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山本博道『夜のバザール』

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第56回日本詩人クラブ賞受賞!
第56回北海道新聞文学賞受賞!


やがてピン川の下流の水門には
祈りをこめて流した灯籠が
大量の生ごみで流れ着き
未来を照らした熱気球の光は
黒焦げの燃えかすとなって
ぜんぶ地上に落ちていた
(「夢の果て」)

カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー、バングラデシュ……。漂泊の詩人が、さまざまな土地で見聞した人々、慣習、風景をロードムービー風に構成し、詩行に昇華させた25景の羇旅詩篇。

2640円(税込)
A5判上製・128頁
ISBN978-4-7837-3766-7
2022年5月刊

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