平川綾真智『h-moll』
攪拌せよ、祝福せよ
攪拌せよ、祝福せよ
ごらん 。 月齢が私の眼球なんだ
（「090611白川」）
胎からインサイドアウトする詩語が凝集し蠕動を始め、拡張現実の異形の混交詩（ハイブリッド）が今出来する。web空間と現実を攪拌し続けてきた詩人が到達した、生と性の祝福。瞠目の第３詩集。装幀・組版＝中島浩
3080円（税込）
A5判上製・184頁
ISBN978-4-7837-3758-2
2021年7月刊
攪拌せよ、祝福せよ
野崎有以『ソ連のおばさん』
待望の第二詩集
待望の第二詩集
ストッキングの狂気のなかでおそるおそる聞いた
「奥さんか恋人にあげるでしょう」
ソ連の人たちに淡い憧れを抱いた
（「ソ連のおばさん」）
「ボクサーは詩人で 詩人はボクサーだ／リングを去っても 詩が書けなくなっても たたかいつづける運命なのだ」（「ネオン」）。ペンを握りしめ、詩人は走り続ける。かけがえのない人々と場所を見送るために――。中原中也賞から4年、受けて立つ初の防衛戦。装画＝岩佐なを
2420円（税込）
A5判並製・104頁
ISBN978-4-7837-3753-7
2021年7月刊