詩の本の思潮社

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新刊情報

高平よしあき『わたくしたちの 列車』


みんな、乗り合いの


いつの間にか 春が 終わっていて
ふわっと 小さな駅のプラットホームに立っている

旅の季節がきたみたい
(「旅の季節」)


「高平さんは詩を書くことによって、心の最も大切な部分を損なうことなく育ててきた。持ち前の、とっておきの優しさとユーモアにくるんで……。どんなに辛く悲しい運命も、季節の巡りに恢復して行くだろう。あなたは変わることなく独り旅を続けながら、これからも豊かな詩を書き続けて行くだろう。勿論、わたくしたちの 列車に乗って――」(高貝弘也)。装幀=尾関裕隆

本体2,500円+税
A5判変型上製・110頁
ISBN978-4-7837-3513-7
2016年1月刊

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山内功一郎『マイケル・パーマー――オルタナティヴなヴィジョンを求めて』


第7回鮎川信夫賞受賞!


精緻な分析がある。対象への深い愛がある。同時代の思想や芸術への広い視野にも欠けていない。そしてなにより、それらすべてを運ぶ文章がすばらしい。本書は、現代アメリカを代表する詩人マイケル・パーマーのモノグラフとしてのみならず、第一級の詩論書として、近年まれにみる成果のひとつに数えられよう。この危機の時代、希望としての「詩における非知」(アガンベン)を夢見るすべての人に、一読をおすすめしたい。
――野村喜和夫


「だれが最初に話したのか思い出せない/だれが「白い闇」と言ったのか。」(マイケル・パーマー)。夢と現実、意識と無意識、合理性と非合理性が熾烈な駆け引きを展開する場としての抒情詩――半世紀以上にわたりその可能性を追求し続けているアメリカの詩人、マイケル・パーマーをめぐる本邦初の論考。

本体3000円+税
四六判上製・282頁
ISBN978-4-7837-2629-6
2015年12月刊

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