2024年10月28日発売 現代詩手帖11月号
新鋭詩集2024【作品特集】
◎作品
水城鉄茶 食欲
のもとしゅうへい 魔法
高安海翔 親密さ
花氷 夜景樹
中嶋中春 Good Enough
石田 諒 遮光
雪柳あうこ 踏切にて
青木風香 写経、の重篤性について(最後まで話す)
牛島映典 すがた
雨澤佑太郎 赤い芝生の午後の日本で
今宿未悠 水を動かす
奥山紗英 逆再生
川窪亜都 渦、指先まで
森田陸斗 皮膚間
栁川碧斗 蒸発
山内優花 グリーン・スリーヴス
故永しほる 故障/反故
◎アンケート
新鋭詩人2024 profile
【特集】同じ屋根の下で――台湾同志詩の現在
◎アンソロジー
台湾現代詩研究会編 同じ屋根の下で 台湾同志詩アンソロジー
河岸 更衣室の象
騒夏 少なくともわたしが彼女と目を見交わす人生のいつかに
陳牧宏 プールサイド 三景
楊佳嫻 異端
顔嘉琪 わたしは猫
黄岡 女神のメタモルフォーゼ
鄭聿 1980/1208
葉青 傷
許悔之 白蛇の言い分
若驩 二〇四六年に発見された古代の脚本の残頁
小令 あなただけだよ
洪暁嫻 蝶々――aへ
零雨 MRT/大量高速輸送(二〇一四)――Wに
孫梓評 私はある男の子を愛していた――バンコクの印象
鯨向海 旅先の出逢い――ボルネオ島の記憶
凌性傑 あなたに書いた祝婚歌、花蓮にて
顔嘉琪 熟年
陳克華 きみはぼくがきみの何を愛したか永遠にわからない
◎論考
三木直大 屋根を架けることと壊すこと
三須祐介 同志文学の当事者性について
楊佳嫻/赤松美和子訳 台湾同志詩のなかの「同じ思いの子どもたち」
及川 茜 マレーシアで同志詩を書くということ
◎対談合評
川口晴美+杉本 徹 内的な必然性と向き合う 新人作品合評
◎連載詩
高橋睦郎 あまりに境涯的な シャルル・ボオドレエルへ
平田俊子 二枚舌 なにが詩それが詩
山尾悠子 スワンの恋 鏡の中の鏡
◎連載
蜂飼 耳 呼びかける詩の展開 最果タヒ 詩の現在へ
中尾太一+藤原安紀子 詩の原型、言葉の身体 共の、壊れた外口で
青野 暦 「ノンセンス」とその破れ目 明るいページで
青柳菜摘 セルフデリバリー セルフインプロヴィゼーション
◎レクイエム
高野民雄 むかし「凶区」があった 私たちはそこで 詩を書いたり遊んだりした 渡辺武信追悼
◎レビュー
依田冬派 あなたを探していた 森井勇佑監督『ルート29』
菊井崇史 峻拒と希求がもたらすもの 音楽公演『歌と逆に。歌に。』
◎書評
奥間埜乃 「わたし」の気配が滲む 高安海翔『誰もいない夜 lux poetica⑤』
白鳥央堂 iPhoneとわたし のもとしゅうへい『通知センター lux poetica⑥』
江夏名枝 青い狼煙 颯木あやこ『アウラの棘』
紫衣 あなたのために 橘しのぶ『水栽培の猫』
金子彰子 「しんでゆく」なかでいきること 西原真奈美『迎え火』
水島英己 贈り物としての霧と声 今福龍太『霧のコミューン』
◎月評
神尾和寿 黄昏が訪れんとする時 詩書月評
松本秀文 詩誌は遠くまで行く 詩誌月評
笠木 拓 〈ふる〉の詩学 藪内亮輔『心臓の風化』 うたいこがれる[短歌]
安里琉太 季語と主体Ⅳ 季語を形而上の位置におかないために 到来する言葉[俳句]
◎新人作品
11月の作品
表紙・扉写真=上原沙也加
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩
定価1430円(本体1300円)
次号2024年12月号は、「現代詩年鑑2025」を予定しています。どうぞお楽しみに。