2024年4月26日発売 現代詩手帖5月号
【特集】パレスチナ詩アンソロジー 抵抗の声を聴く
◎アンソロジー
リフアト・アルアライール わたしが死ななければならないのなら 松下新土、増渕愛子訳
アリア・カッサーブ 人間-動物の日記 松下新土、片山亜紀訳
ムスアブ・アブートーハ おうちってなに?/息子が娘に毛布をほうる/ムスアブ 山口勲訳
サーメル・アブー・ハウワーシュ もういいんだ私たちは 誰にも愛されなくても 原口昇平訳
ヌール・ヒンディ 技巧の講義はクソどうでもいい、私の仲間が死んでいる 小磯洋光訳
ゼイナ・アッザーム おなまえ かいて 原口昇平訳
ジョージ・エイブラハム あやまる/死海の亡霊たちが溺死の歴史を書き直す/あらゆる代名詞がFree Palestine となる詩作法 佐藤まな、原口昇平訳
ヤヒヤ・アシュール ガザ封鎖下/ミサイルが落ちるとき/突然僕は絶望を思い出した 永方佑樹訳
ネオミ・シハーブ・ナイ 夜明けの歌/ジャンナ 小泉純一訳
レーナー・ハラフ・トゥッファーハ 逃げることを命ずる/栄光 山口勲、原口昇平訳
アシュラフ・ファイヤード 難民の末裔 山本薫訳
スヘイル・ハンマード ガザ/ジャバーリヤー/ラファハ 佐藤まな訳
◎インタビュー
岡真理 「人間の物語」を伝える責務 聞き手・編集部
◎論考
原口昇平 現実と象徴のパレスチナのために
永方佑樹 私に出来ること
第62回現代詩手帖賞
◎発表
第62回現代詩手帖賞 受賞のことば
◎受賞作
中嶋中春 Heaven or Tokyo
花氷 オ・ラパン・アジルの夜
◎選考対談
峯澤典子+山田亮太 それでも書く理由
◎受賞第一作
荒川洋治 人車軌道 第5回大岡信賞受賞第一作
松岡政則 半音あそぷ。 第39回詩歌文学館賞・第57回日本詩人クラブ賞受賞第一作
尾久守侑 emptiness 第74回H氏賞受賞第一作
佐藤文香 つう 第29回中原中也賞受賞第一作
◎座談会
佐藤文香+佐峰存+岡本啓 可分な私/不可分な私を生きる
◎新連載
青柳菜摘 セルフサービス セルフインプロヴィゼーション[インターポエティクス]
◎集中連載
江代充 堤にはだれがいたのか 小冊の栞
高柳誠 硝子頭 光の階梯/闇の折り目
◎連載詩
高橋睦郎 死後は三重 フリイドリヒ・ウイルヘルム・ニイチェへ
川満信一 ことばの洗骨 他一篇 言語破れて国興るか
平田俊子 シロップ なにが詩それが詩
山尾悠子 眠れる黒いヘルマフロディトス 鏡の中の鏡
◎連載
中尾太一+藤原安紀子 詩の光と「行為」の姿 共の、壊れた外口で
◎レビュー
小川芙由 現場がわたしである以上、効果的な毒だった 坂東祐大&文月悠光 音楽と詩と声の現場2024
◎書評
八木幹夫 風土の雪と樹木と水源から 現代詩文庫『藤田晴央詩集』
石毛拓郎 公然たる諧謔と軽快なる詩法 現代詩文庫『村田正夫詩集』
野沢啓 現代を生きるヴィヨン 『ヴィヨン全詩集』宮下志朗訳
杉本徹 この巻貝に耳をあてる 小津夜景『ロゴスと巻貝』
◎連載
青野暦 ケーオスのしじま 明るいページで[インターポエティクス]
◎月評
神尾和寿 生身が裸でそのまま走って 詩書月評
松本秀文 世界を摑むための方法 詩誌月評
笠木拓 比類ないこの哀しみ、という普遍 島内景二『新訳建礼門院右京大夫集』 うたいこがれる[短歌]
安里琉太 達磨俳諧興るべう 高橋睦郎『花や鳥』 到来する言葉[俳句]
◎新人作品
5月の作品
表紙・扉写真=濱田祐史
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩
定価1430円(本体1300円)
次号2024年6月号は、「作品特集 声のありか」を予定しています。どうぞお楽しみに。