2021年5月28日発売 現代詩手帖6月号
【特集】詩≒美術?――美術と詩の新しい関係
◎対談
田野倉康一+小山登美夫 詩と美術、遍在するポエジー
◎特集作品
イケムラレイコ ゆめごとひめごと
母袋俊也 これは僕の内側でおきた出来事 プルプルの天使
吉原悠博 白
内藤 礼 (同じようなことが…)
白井美穂 菱形のタペストリー/アーガイル
福田尚代 雪崩の王
落合多武 architecture, sculpture & something 製作覚書ノートから
石田尚志 鈴木志郎康の映画から/おもしろいせかい
衣川明子 2019 メモ
木下理子 空気の底
◎エッセイ
川口晴美 空洞に生まれて響くもの イケムラレイコの美術と言葉
柏木麻里 世界と存在を愛する
藤原安紀子 詩学序章ハルカニ未満
カニエ・ナハ 表紙解題 「現代詩手帖」二〇二一年上半期
水沢なお 次は惑星として出会おう
◎論考
江尻 潔 詩の詩
京谷裕彰 琥珀色の宇宙に揺れる布 天牛美矢子・森山佐紀・山西杏奈
◎連載詩
松浦寿輝 人外詩篇 17
マーサ・ナカムラ 抒情と文字列 柔らかな壁を押す
◎受賞第一作
鈴木ユリイカ 二十代の頃 第39回現代詩人賞受賞第一作
蜆 シモーヌ 王女白梅 第59回現代詩手帖賞受賞第一作
◎作品
秋 亜綺羅 人形痛幻視
さとう三千魚 hibari
森 文子 柿ひと枝
今村秀子 みずしぶき
◎対談
岡本 啓+森本孝徳 言葉の風鈴、詩の巣穴
◎連載
ヨーロッパの最新詩人たち 2 ヨーロッパ/ドイツの最新詩人たち
◎クリティーク
池上貞子 木島始と中国
青柳菜摘 アンティゴネーも、わたしたちも、見えない声の方へ。 Port B『光のない。―エピローグ?』
◎書評
菊地利奈 私たちが帰る場所 山崎佳代子『海にいったらいい』
堀内正規 はるかかなたへ 和合亮一『Transit』
松本秀文 新しい現代詩様式 TOLTA『閑散として、きょうの街はひときわあかるい』『新しい手洗いのために』
河津聖恵 命の蘇りのトポロジー 水田宗子『白石かずこの世界』『富岡多惠子論集』『詩の魅力/詩の領域』
吉田文憲 見事な構造分析 岡村民夫『宮沢賢治論 心象の大地へ』
島田 龍 瑠璃色の彼方へ 秋山圭『「ウルトラマリン」の旅人――渡良瀬の詩人 逸見猶吉』
◎リレー連載
中村隆之 震えとしての言葉 いま、世界で[フランス語圏]
海東セラ 息を吸う わたしが詩を書くとき
榎本櫻湖 ひとの骨と声をめぐるメモ 土橋芳美『痛みのペンリウク 囚われのアイヌ人骨』 詩集偏愛図書館
◎連載
綾門優季 欠かせない営みが欠けたとき 闇雲に言葉を選ばないで
福田若之 ふるえを生きる 『阿部青鞋俳句全集』 句がふるえるあいだ
藪内亮輔 愛おしい世界を通してきみを詠う 谷川由里子『サワーマッシュ』 昏れてゆく短歌
◎月評
松尾真由美 ジャンルからジャンルへと 詩書月評
奥間埜乃 手繰る手 詩誌月評
◎新人作品
6月の作品
◎新人選評
小池昌代 笑いと解放の詩
岡本 啓 詩の地平
表紙作品=イケムラレイコ
表紙デザイン=戸塚泰雄
定価1430円(本体1300円)
次号2021年7月号は、「夏の作品特集――現代詩の歳月」を予定しています。どうぞお楽しみに。