2020年12月28日発売 現代詩手帖2021年1月号

【作品特集】現代日本詩集2021
◎作品
中村 稔 凩にしごかれながら
谷川俊太郎 おに
北川 透 一緒に歩こうか
高橋睦郎 ねずみ捕り どこまでも
吉増剛造 廃星の子の翳す巨な波頭!
粕谷栄市 カロル
川田絢音 太い涙
藤井貞和 学校、後ろ戸、短歌
佐々木幹郎 民話のように
荒川洋治 白旗
稲川方人 砂利道、星座 吉岡実に
瀬尾育生 セプテンバーソング
福間健二 離れわざの恋/デイドリーム・ランチ
井坂洋子 板橋
吉田文憲 風の泣くところ
朝吹亮二 行方知レズ(アストロノータスオセレータス)
江代 充 かなしみを乞う者
岩佐なを 三種盛合せ
野村喜和夫 シンラ第一章 第61番〜第65番
平田俊子 「幡ヶ谷原町」バス停
池井昌樹 ほのかにひとつ 他二篇
城戸朱理 横たわる苦悩
四元康祐 ツーピース
小池昌代 力士
高貝弘也 縦露地の家/記憶 高野保光設計「縦露地の家」に
和合亮一 句読点
蜂飼 耳 北斗七星
日和聡子 音信
杉本真維子 毛のもの Ⅱ
小笠原鳥類 恐竜はアンモナイトだ。白い、石でできた建物だよ
岸田将幸 冬の小鹿
中尾太一 汀にゆく人たちのポエトリーリーディング
三角みづ紀 むくい
最果タヒ 生理詩
森本孝徳 ポプリと宿主
岡本 啓 東京、2020
暁方ミセイ 油山迷歩
水沢なお ハヌカ
山﨑修平 これは嬉しいひかりの水面 第31回歴程新鋭賞受賞第一作
尾久守侑 裏声の星 第9回エルスール財団新人賞受賞第一作
◎連載詩
松浦寿輝 人外詩篇12
藤原安紀子 耳のながい書物(tonguing) ツクノママ、とおい非においての短詩文
◎連続対談
豊﨑由美+広瀬大志 詩は世につれ、世は詩につれ カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!
◎新連載
藪内亮輔 ポップで、あまのじゃくで、まじめで、いとしい 瀬戸夏子『ずぶ濡れのクリスマスツリーを』 昏れてゆく短歌
福田若之 組成への淡いまなざし 鴇田智哉『エレメンツ』 句がふるえるあいだ
◎連載
深瀬サキ(大岡かね子)+赤田康和[聞き手・構成] 修羅を旅する父から離れて 大岡信、詩人とその素顔
白根直子 女の戦い 永瀬清子と夫・越夫 永瀬清子研究の現場から
舛谷 鋭 東南アジアのサイノフォン詩人たち いま、世界で[マレーシア・シンガポール]
水下暢也 無題6 ホン・サンス『逃げた女』 散文を映像に
田中庸介 もうひとつの言葉の力 わたしが詩を書くとき
ナカムラクニオ 青の魔術師 ルベン・ダリオ『AZUL』 詩集偏愛図書館
◎書評
野崎有以 「原型」によって魂を揺さぶる詩集 岩佐なを『ゆめみる手控』
髙塚謙太郎 穴を胡瓜が通過するとき 浜江順子『あやうい果実』
小川三郎 目を凝らしてよく見る。 柿沼徹『某日の境』
一方井亜稀 もう一歩だけ、を支える色 北爪満喜『Bridge』
京谷裕彰 遍在する〈ひかりの粒〉 松尾真由美『多重露光』
小林坩堝 物語なき時代の叙事詩 大野南淀『アラバマ太平記』
◎レビュー
平井倫行 風立ちぬ(Dust in the Wind) 「瞬く皮膚、死から発光する生」展
◎月評
松尾真由美 共鳴し交感するもの 詩書月評
奥間埜乃 ページを捲る手 詩誌月評
◎新人作品
1月の作品
◎新人選評
時里二郎 詩人の身体と言葉の身体
暁方ミセイ ちょうどいいところで止まること
表紙作品=中島あかね
表紙デザイン=戸塚康雄
増頁特別定価1650円(本体1500円)
次号2021年2月号は、「作品特集――現代詩、新しい風/マーサ・ナカムラの世界」を予定しています。どうぞお楽しみに。