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2020年6月27日発売 現代詩手帖2020年7月号


【特集】コロナ禍のさなかに

クリティーク
藤井貞和 身体の芯で反響する声
佐々木幹郎 追憶、その匂い。
城戸朱理 自分の物語、他者の物語
四元康祐 国家の皮膚の下に潜りこむ
山内功一郎 時の反響室
白井明大 光源のありか――不可視性の海を越えて他者へと至りつくために
鈴木一平 無症候性の形象――新型コロナウイルス感染症をめぐる言語表現の受動性について

いま、世界で
飯吉光夫 コロナ禍の中のパウル・ツェラン
山崎佳代子 白い仔羊、黒い仔羊――セルビア・コロナ日誌
佐藤普美子 中国の詩人は今、何を書くのか
利玉芳 春の吶喊――新型コロナウイルスと「笠」詩社の詩人たち 池上貞子訳
吉川 凪 炎上したフェミニズム詩人
関口涼子 忘却と記憶の間で
ジェフリー・アングルス 詩の救済
菊地利奈 わかちあう・いま・つながり

いま読みたい、この一冊この一篇
井坂洋子 風の詩人――井野口慧子『浄らかな朝』
神山睦美 〈還ってきた者〉の言葉――吉本隆明『最後の親鸞』
水島英己 危機の瞬間――ベンヤミン「歴史の概念について」
朝吹亮二 この一篇――岡田隆彦「はじめのうた」
平田俊子 無事から遠く――永瀬清子『短章集』
宗近真一郎 「普遍主義」の廃墟――飯島耕一『アメリカ』
岸田将幸 大正生まれの橋と夢――鮎川信夫「橋上の人」
伊藤浩子 コロナの日々徒然――田村雅之「瑞鳥」
森本孝徳 Shall We Go On Playing Even At Night? Grace May Increase――平出隆『若い整骨師の肖像』

特集作品
和合亮一 詩の礫 Ladder
利玉芳 愛の接触史 池上貞子訳

追悼・財部鳥子
高橋順子 財部鳥子さん、仙境へゆく
四方田犬彦 冥府と大江
陳東東 財部鳥子さんの水に映った影 徳間佳信訳

巻頭詩
吉増剛造 〝C、・・・枕木に、『黄金詩篇』、樹木ラレ、・・・がらがら蛇だったのだから、俺は、・・・!〟 VOIX/声

作品
松浦寿輝 人外詩篇 7
添田 馨 ダーク・センテンス(暗黒文)
渡辺めぐみ 春の門 鳥子さんも逝く
藤原安紀子 森ガ鳥ハウス ツクノママ、とおい非においての短詩文

連続討議
稲川方人+中尾太一+菊井崇史 試されながら詩を読んでいく 現代詩季評

書評
季村敏夫 過失を生かす営み―ー神山睦美『終わりなき漱石』
松本秀文 ポエム・アーキヴィストの栄光――松本圭二『松本悲歌』

レクイエム
山田兼士 詩の未来への贈り物――追悼・日高てる
藤田晴央 泉谷明さんが亡くなった――追悼・泉谷明

連載
綾門優季 言葉を失ったあとの言葉 闇雲に言葉を選ばないで
依田冬派 四十四年後の「詩とは何か」 架空書店[Librairie imaginaire]
和田まさ子 街を歩く わたしが詩を書くとき
髙塚謙太郎 かなしい、いろ――三井葉子『いろ』 詩集偏愛図書館
井上法子 だれかの夢でありますように――笹原玉子『偶然、この官能的な』 ここから、歌の世界は
外山一機 俳句という逃げ場所――村上春樹・高妍(絵)『猫を棄てる』 俳句の静脈

月評
福田拓也 詩の生起する場 詩書月評
中島悦子 女の領分 詩誌月評

新人作品
7月の作品

新人選評
暁方ミセイ 人間ひとりの中で起きる異常なこと
時里二郎 読み手との聞こえざる応酬が詩を開いていく

増頁特別定価1540円(本体1400円)


次号2020年8月号は、特集「現代詩アンソロジー2000-2009」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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