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イベント情報

台湾現代詩ワークショップ「台湾現代詩のポストモダン:夏宇と唐捐、そして鴻鴻」

2015年03月23日

台湾現代詩ワークショップ
「台湾現代詩のポストモダン:夏宇と唐捐、そして鴻鴻」


日時:4月26日 AM10時~PM6時半
場所:キャンパス・イノベーションセンター東京408号室(JR田町駅芝浦口下車、東工大キャンパス内)

[第1部・シンポジウム:台湾現代詩のポストモダンとは何か]AM10時から
出演=楊佳嫻、林巾力、三木直大ほか
[第2部・ワークショップ:夏宇詩の読み方・唐捐詩の読み方・総合討論・詩の朗読]PM1時から
出演=唐捐、鴻鴻、四方田犬彦、野村喜和夫、池上貞子、及川茜ほか

日本語通訳あり
参加費無料

『時間は水銀のごとく地におちる――夏宇詩集』(池上貞子編訳)、『誰かが家から吐きすてられた――唐捐詩集』(及川茜訳)が、昨年末に思潮社から刊行されました。台湾現代詩人シリーズの新しい2冊です。残念ながら夏宇さんはおいでになりませんが、夏宇さんと親交のある鴻鴻さん、詩人の唐捐さんと楊佳嫻さん、台湾現代詩研究者の林巾力さん、そして詩人の野村喜和夫さん、今年1月に『台湾の歓び』(岩波書店)を出版されたばかりの四方田犬彦さんをゲストにむかえ、現代詩を中心に1990年代からの台湾文化を考えるワークショップを開催いたします。

主催:台湾現代詩研究会 後援:思潮社
問合=naomiki@hiroshima-u.ac.jp(三木)

「夏宇の名前をいつ、どのように知ったのか。わたしは今、記憶の底を穿り返してそれを思いだそうとしているのだが、うまく行かないでいる。何回目かの台北滞在の折に、偶然に書店で発見したのだったか。それとも面白いからといわれて、知人に勧められたのか。ともあれそれは1990年代後半のことで、当時、事物が地上において磨滅してゆくという現象をめぐって書物を準備していたわたしは『摩擦/無以名状』という未知の詩集の題名に、強くひかれたものを感じたのだ。」――四方田犬彦『台湾の歓び』より

「(鴻鴻さんの詩には)映像作家らしい映像的な手法で、いまを生きる「生」そのものの切り口を、カット割りにして見せられていくような印象を持ちました。(中略)。グローバルな普遍性というと言い過ぎかもしれませんが、日本で暮らしているわれわれが読んでも、まるですぐ隣りで起きているような、共有できるところの多い世界でした。」――野村喜和夫「現代詩手帖」2012年2月号より