現代詩文庫『白石かずこ詩集』新装重版出来!
2024年10月02日
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時にとって今はたえまない結婚である
時にとって今はたえまない結婚である
神は なくてもある
また 彼はユーモラスである ので
ある種の人間に似ている
このたびは
巨大な 男根を連れて わたしの夢の地平線
の上を
ピクニックにやってきたのだ
ときに
スミコの誕生日に何もやらなかったことは
悔やまれる
(「男根(penis)」)
「白石かずこの詩には、詩におけるMONOLOGの概念さえも変革せずにはおかない表現をもっている。形象文字の記号から構造されたものだけではなく、音声言語としての表現にまで緻密さのみられる、国際的に誇れる詩人である。」――村井志摩子
モダニズムの出発、『卵のふる街』から、ビートとジャズの巨きなうねり、『今晩は荒模様』へ。新たな生のありようを切り拓いた詩人のダイナミックにして豊穣なコトバたち。
解説=高橋睦郎 森茉莉
1650円(税込)
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-0727-1
1969年11月第1刷 2024年9月第18刷