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編集部から

有働薫さんの『幻影の足』が第28回現代詩花椿賞を受賞しました

2010年09月17日

9月16日、第28回現代詩花椿賞(資生堂主催)の選考会が行われ、有働薫さんの『幻影の足』の受賞が決定しました。選考委員は八木忠栄、平田俊子、藤井貞和、阿部日奈子の各氏。【有働薫氏受賞のことば】「賞をもらいたくて詩を書いているのではもちろんなくて、まったく賞に恵まれなくとも書かずにはいられないのですが、こうしてあこがれの賞を受けるという夢のような現実に向きあって、しばし茫然として言葉がありません。長い間詩を読み、書いてきました。20代まではほとんど読むだけでした。30代も半ばを過ぎて気がつくと詩を書かずにはいられなくなっていました。第1詩集『冬の集積』の出版は48歳の時でした。晩(おそ)い出発で、その故の苦しみもあり、人生上の失敗もありました。そういった諸事が確実に詩を鍛えてくれたように思います。長い間かわらず支えてくださった方々、そして選んでくださった選考委員の方々に心から感謝いたします」