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編集部から

第9回鮎川信夫賞が決定しました!

2018年03月02日



第9回鮎川信夫賞は、3月2日、日本出版クラブ会館で選考会が行われ、
暁方ミセイ『魔法の丘』思潮社
*宗近真一郎『リップヴァンウィンクルの詩学』響文社

に決定しました。
「受賞のことば」「選考経過」など、詳細は「現代詩手帖」2018年4月号に掲載します。
賞の贈呈式は、2018年4月20日(金)午後6時30分より、アルカディア市ヶ谷にて。

◎第9回鮎川信夫賞・概要
*選考委員=北川透、吉増剛造
*賞金=50万円(各25万円)
*主催=鮎川信夫現代詩顕彰会
*賞の対象となったのは、2017年1月1日から同年12月31日までに刊行された詩集、及び詩論集(ただし翻訳、再版、選集、外国語によるものは除く)のうち、公募と推薦のあった102冊。第1次選考をへて下記10冊が最終候補作品となりました。
暁方ミセイ『魔法の丘』(思潮社)
榎本櫻湖『Röntgen、それは沈める植木鉢』(思潮社)
近藤洋太『SSS』(思潮社)
多和田葉子『シュタイネ』(青土社)
広瀬大志『魔笛』(思潮社)
松尾真由美『花章 ディヴェルティメント』(思潮社)

江田浩司『岡井隆考』(北冬舎)
佐々木幹郎『中原中也 沈黙の音楽』(岩波新書)
宗近真一郎『リップヴァンウィンクルの詩学』(響文社)
和田忠彦『遠まわりして聴く』(書肆山田)

◎受賞者略歴
*暁方ミセイ あけがた・みせい 1988年8月10日生
2010年、現代詩手帖賞受賞。11年、第1詩集『ウイルスちゃん』(中原中也賞)、14年、第2詩集『ブルーサンダー』刊行。のびやかな透徹した視線で死と生を切りとり、その深みのある明るさが大きな注目をあつめる。もっとも新しい世代を牽引する書き手の一人。
・宗近真一郎 むねちか・しんいちろう 1955年10月6日生
1985年、第1評論集『水物語に訣れて』刊行。以後、著書に『ゼロ・サム・クリティック』、『反時代的批評の冒険』、『ポエティカ/エコノミカ』『パリ、メランコリア』など。1990年から2015年まで、米国、ロシア、フランス、ドイツに延べ18年間滞在。

◎これまでの受賞作
〈詩集〉
第1回 谷川俊太郎『トロムソコラージュ』
第2回 井坂洋子『嵐の前』、朝吹亮二『まばゆいばかりの』
第3回 藤井貞和『春楡の木』
第4回 四元康祐『日本語の虜囚』
第5回 松浦寿輝『afterward』
第6回 岸田将幸『亀裂のオントロギー』
第7回 蜂飼耳『顔をあらう水』
第8回 荒川洋治『北山十八間戸』、伊藤浩子『未知への逸脱のために』
〈詩論集〉
第1回 稲川方人・瀬尾育生『詩的間伐――対話2002-2009』
第2回 神山睦美『小林秀雄の戦争』
第3回 野村喜和夫『移動と律動と眩暈と』『萩原朔太郎』
第4回 坪井秀人『性が語る――二〇世紀日本文学の性と身体』
第5回 高橋睦郎『和音羅読――詩人が読むラテン文学』
第6回 阿部嘉昭『換喩詩学』
第7回 山内功一郎『マイケル・パーマー――オルタナティヴなヴィジョンを求めて』
〈特別賞〉
第1回 『粟津則雄著作集』全7巻