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生誕100年 ジュリアン・グラック

2010年04月16日

1910年7月生まれ。
2007年12月に亡くなられてからあっという間に生誕100年が訪れました。『大いなる自由』『アルゴールの城にて』『シルトの岸辺』『森のバルコニー』などの作品のほか、ブルトンをはじめとするシュルレアリストとの交流、研究で、わが国でもひろく知られるフランスの代表的詩人です。

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ジュリアン・グラック、天沢退二郎訳『異国の女に捧げる散文』
「無題の十二パートからなるこの連作散文詩集は、掌に入りそうなほどの手帖サイズ34ページの小冊子、私家本として、63部だけ印刷されたもので、グラック書誌からもしばしば漏れていたが、一九八九年刊のプレイヤッド版グラック全集Ⅰに、付録の一つとして収録された。わたしがこの稀覯本をはじめて披見したのは、それよりさき、パリ国立図書館の《レゼルブ》の室でのことで、九〇度以上ひらくと壊れてしまいそうなこの小冊子――というよりむしろ豆本とよびたいほどの可憐な一冊を、左手でそっと開きながら、全頁、行の折返しや分綴もそのままに書き写して帰ってきたのであった」(訳者覚書)
私家本として刊行された幻の散文詩集の待望の初訳。原文も全文収録し、挿絵としてフランスを拠点に精力的な活動をつづける黒田アキの作品を四枚添える。

定価2,940円(税込)
菊判日本語38頁+仏語34頁
ISBN 978-4-7837-2846-7
1998年7月刊 残部僅少


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現代詩手帖2008年5月号

追悼小特集16頁
◎翻訳 漁夫王 全四幕のうち第四幕
ジュリアン・グラック、天沢退二郎訳・解題
◎追悼
レジス・ドゥブレ、安藤元雄、永井敦子

聖杯探求とシュルレアリスムの接線に生まれた「漁夫王」は、あらためてグラックの相貌を伝える絶好のテクスト。
作家の卓越性を「魔法の地理学」と明示する安藤氏はじめ三氏の追悼文とともにこれからの読者の契機に。

定価1,200円(税込)


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現代詩手帖1992年10月号

特集:ジュリアン・グラック 散文詩の秘法 94頁
◎作品論
天沢退二郎、安藤元雄、有田忠郎
◎方法論
中島昭和、建畠晢、吉村和明
◎詩人論
アンドレ・ビエール・ド・マンディアルグ、マルセル・ベアリュ、モーリス・ブランショ
◎作家論
矢代梓、小沼純一、永井敦子
◎断章、写真
朝吹亮二、マリ林
◎作品&エッセイ
天沢退二郎訳 異国の女に捧げる散文(抄)
高橋俊幸訳 大いなる道の手帖(抄)
斎藤圭子訳 詩の朗読についてのアンケート
小沼純一訳 なぜ書くか「リベラシオン」のアンケートに答えて
◎資料
永井敦子編
ジュリアン・グラック略年譜、ジュリアン・グラック書誌

定価1,223円(税込) 品切れ