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第10回山本健吉文学賞

2010年03月12日

3月10日第10回山本健吉文学賞が決定しました。
受賞作は下記の3点です。
詩   部門 川口晴美『半島の地図』(思潮社)
俳句 部門 中岡毅雄『啓示』(ふらんす堂)
短歌 部門 永田和宏『日和』(砂子屋書房)
評論部門は、選者山下一海氏の逝去により、今回は中止となったそうです。


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川口晴美『半島の地図』

「透き通った柔らかな文体で、名前のない身体をめぐって多種多様な物語を紡ぎ出してゆく」(毎日新聞・松浦寿輝)

波が削り取っていった離れ島、
地図には記されない土地の名。
揺れる光の先にある、わたしのような――。
不安定な生のかたちを見つめる言葉に、
清冽な抒情といのちのにおいが立ち込める。
装画=曽谷朝絵、装幀=田口寛

定価2,730円(税込)
A5判変型116頁
ISBN 978-4-7837-3140-5
2009年7月刊 品切れ



川口晴美(かわぐち・はるみ)
1962年、福井県生まれ。早稲田大学卒。日本大学、東京造形大学非常勤講師。大学生の頃より詩を書き始める。詩集に『水姫』『綺羅のバランス』(以上書肆山田)『デルタ』『液晶区』(以上思潮社)『ガールフレンド』『ボーイハント』(以上七月堂)『EXIT.』『lives』(以上ふらんす堂)『やわらかい檻』(書肆山田)、編著に『風の詩集』(筑摩書房)『ことばを深呼吸』(東京書籍)『名詩の絵本』(ナツメ社)などがある。