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第60回H氏賞/第28回現代詩人賞

2010年03月08日

3月7日第60回H氏賞と第28回現代詩人賞が発表されました。
H氏賞受賞作は田原『石の記憶』
現代詩人賞受賞作は高橋睦郎『永遠まで』です。




田原『石の記憶』

「中国語は硬の中に軟がある。日本語は柔の中に剛がある」(あとがき)
二つの国の間に自らの宿命を定め、言語の根幹にある詩の原郷へと分け入る―
異邦の言葉で紡がれる魂の冒険、26篇。
四川大地震への鎮魂歌「堰き止め湖」を含む二冊目の日本語詩集。


定価2,100円(税込)

菊判変型112頁

ISBN 978-4-7837-3161-0

2009年10月刊


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田原の詩集
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『そうして岸が誕生した』
「近くて遠い中国と日本をむすぶ詩の架け橋、純血が失いがちな豊かさ新しさが、この混血の詩集にはある」(谷川俊太郎)。
言葉への瑞々しい感性が紡ぐ、はじめての日本語詩集。


定価2,520円(税込)

菊判115頁

ISBN 978-4-7837-1927-4

2004年10月刊


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田原(ティアン・ユアン)
1965年11月10日中国河南省生まれ。91年5月来日留学。2003年『谷川俊太郎論』で文学博士号取得。現在、東北大学で教鞭を取っている。中国版の『谷川俊太郎詩選』を2冊出版のほか、北園克衛など日本現代詩人十数人の作品を翻訳。2001年第1回「留学生文学賞」(旧ボヤン賞)受賞。


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高橋睦郎『永遠まで』

未生から生へ、生から死へ、死後へと、さまようもの人間。詩人は死生の境界に身を晒し、存在根源の問いを手放さない。いま・ここを踏みしめながら、<私>を超えて光を孕む、23のおののく贈物。


定価2,940円(税込)

A5判変型130頁

ISBN 978-4-7837-3135-1

2009年7月刊


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高橋睦郎(たかはし・むつお)
1937年、福岡県生まれ。福岡教育大学国語国文科卒。59年、第一詩集『ミノ・あたしの雄牛』(私家版)刊行。以後、詩集に『汚れたる者はさらに汚れたることをなせ』『動詞Ⅰ・Ⅱ』(以上思潮社)『王国の構造』(藤村記念歴程賞・小沢書店)『兎の庭』(高見順賞)『旅の絵』(現代詩花椿賞・以上書肆山田)『姉の島』(現代詩花椿賞・集英社)『語らざるものをして語らしめよ』(思潮社)。現代詩、短歌、俳句、古体詩まであらゆる詩形式を試み、現代日本語における詩の全的な可能性を探る。古体詩集『倣古抄』(邑心文庫)、句集『遊行』(星谷書屋)、歌集『虚音集』(不識書院)、句歌集『稽古飲食』(読売文学賞・不識書院)など。ほかに舞台本、小説、随筆、評論など多数。