詩の本の思潮社

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吉野弘『詩のすすめ』の重版が出来ました。

2014年05月08日

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わからなさが詩を書かせる


私がある言葉に出会って興味を喚起されるのは、言葉の意味の重層性に立ち会うときだということができそうです。それは、簡単に言いますと、日常使い馴れている言葉のある一つの意味が、ぐらついてしまって、一つの意味だけでは収拾がつかなくなってしまうときなのです。
(「詩と言葉の通路」)
詩的体験とは、既に知っていることのなかに未知のものが割りこんだ状態だから、既知の表現では書けない。だから「わからないものをわかったように書いてはいけない」と著者は戒める。あなたはどうする。

定価980円+税
新書判並製・170頁
ISBN978-4-7837-2003-4
2005年1月第1刷 2014年5月第3刷

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越川芳明『ギターを抱いた渡り鳥――チカーノ詩礼賛』の重版が出来ました。

2014年05月08日

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南の声に耳をすます
詩・紀行・ロードノヴェル


チカーノ詩とは、メキシコ系アメリカ人だけのものではなく、周縁に追いやられたアメリカスの人びと、あるいはアジア、アフリカの「ストリート」から生まれる詩と地続きで繋がるものである
(序文より)

「ロベルトが身を挺してやってくれるんだから、ありがたい」(伊藤比呂美)。米国・メキシコ国境を渡り歩き、周縁におかれた人びとの生と死を、その歴史を、政治を、経済を、詩・紀行・ロードノヴェルによって鮮烈に描き出す。境域から現代世界を見つめる、渾身のフィールドワーク。スペシャル付録「ボーダー映画ミシュラン50」。栞=伊藤比呂美「わたしは貝のむき身になりたい」。装幀=奥定泰之。好評3刷!

定価2,500円+税
A5判並製・336頁
ISBN978-4-7837-1640-2
2007年10月第1刷 2014年4月第2刷 2021年5月第3刷

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