詩と詩人のゆくえ
(それはまるで、こうして黙って
部屋から部屋へめぐりあるくうちに
私たちの影が、影そのものも、消え去って行くことを
予め知っているようにも思われた)
(「母の家」)
「私たちの詩はつねにカタストロフの彼方へ向かうであろう」(おぼえがき)。〈人間〉と〈詩作〉に運命をもたらすスパイラルとヴァリエーションを貫いて、詩人は進まずにはいない、夢魔の涯て、詩の涯ての涯てまでも。諧謔を超える諧謔。著者25冊目にあたる最新詩集! 装画=黒田アキ
本体2,800円+税
A5判変型上製・162頁
ISBN978-4-7837-3235-8
2011年6月刊
