【近刊・予約受付中】たかきびわ『かみのけの川』
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第63回現代詩手帖賞
第63回現代詩手帖賞
丘をくだったら
もうかえらない、というしるしだ
だれも二度とかえってこなかった
わたしは海のみえるところまで
はしってきた
(「誕生日」)
「記憶のからだの奥底で疼く受難の痕を、たかきびわの詩は覆い隠さない。出発点としてやわらかく踏みしめ、走り出す。強靭かつ無垢な力を宿して行は流れ、言葉のからだは再生へ、さらにその先へ、行く。この眩い痛みとひかりに、打たれろ。」――川口晴美
「空のバスタブに坐りこんでいた少女。存在を否定された少女は、自分が存在することの意味を手探りでつかみとろうとした。たかきびわの詩は、はかないようにみえて根強い。それは私たちの詩に新たな勇気を与えるだろう。」――近藤洋太
むすびめをほどき、全身でことばを生きる。鮮烈な第一詩集。装幀=佐々木陽介
2200円(税込)
四六判並製・96頁
ISBN978-4-7837-4634-8
近刊・予約受付中