窓もない汽車が黒い煙を吐きながら到着するわたしは尻の下の座面をつかんだ(「駅」) 読むことに導かれて、言葉はそのまま詩となり、立ちあがる。そう、勤めの間に小説を書きつづけたカフカのように。第2詩集。装幀=山元伸子、装画=鈴木いづみ
2530円(税込)四六判並製・112頁ISBN978-4-7837-4579-22024年7月刊