無軌道に啄む煤けた翼や 信号機の結界を 隕石の大きさで 横切る水素バスの 鱗粉を 束ねながら 空には時折 雲の国があらわれる (「雲の名前」) これまでになく、またとない形状で移ろう世界と私たち、固有の生を見つめるために。――ひそめた文字を持ち寄れば、きっと、新しい名前になる。第2詩集。好評重版! 装画=甲村有未菜
2750円(税込)A5判上製・128頁ISBN978-4-7837-4546-42023年10月第1刷 2024年1月第2刷