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藤本哲明『attoiumani_nizi』

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ピリオドを臓腑にうつ


中途半端に一行に 託していくそういう話法で続くものが
続くように繫いでいく その仕草でひとつ余らせ
余ってしまった 長く続く、間違ったリリイフのことを思った
(「ヒア&ゼア、ここを離れて他のどこかに来た」)


「その/海辺沿いの白い光、/陽を浴びて自由落下するような/ギリギリの生、/そういうもの、に/慣れすぎていた」(「旧二号、あるいは傷ついても陽を浴びた要約がある」)。最も後方から、詩は遅れてやってくる。その器に体を預け、いっしんに記された25の抒情。6年ぶり、待望の第2詩集。装画・挿画=小穴琴恵

2640円(税込)
A5判上製・128頁
ISBN978-4-7837-4535-8
2023年7月刊

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