さようなら さみしいファントム 歪む街路 痺れが広がっていく夕暮れの街 そして 影をなくした 路上のひとびと (「さみしいファントム」) ふいに亡霊があらわれて変わっていく風景、雨のような寂寥のただなか、詩人は、不在の影とともにある無数の生を見つめる。記憶と時の縁に立つ22篇。装幀=稲川方人
2640円(税込)A5判上製・96頁ISBN978-4-7837-4526-62023年5月刊