そこではあたらしい呻きが生まれているはずだ これまでのいきものがいとしいいとしいと呻いているはずだ いとしいいとしいと呻いては いまわしい夜のしじまを生き抜いているのだ (「あたらしい夜」) 生まれ、歩んで来て、還っていく――。そこに在るものを照らし、これまでからこれからへと運ぶ。零れてしまう生に耳をすます、しずかな筆尖、詩25篇。
2420円(税込)A5判変型上製・96頁ISBN978-4-7837-4523-52023年5月刊