生きている者たちの風景と死んだものの風景はひとつの草原で結ばれていたそして風も雨も生にも死にも等しく吹き渡り 降る(「風の吹く日」)「豊かな死の収穫期まで/みなかなしく生きのびよ」(「冬の夕焼け」)。空と地上のあいだにあるものへ――。季節をへめぐり時の地層から言葉をつむぐ。たしかな生の灯りをともす、詩26篇。
2640円(税込)A5判上製・96頁ISBN978-4-7837-3794-02022年7月刊