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田中庸介『ぴんくの砂袋』

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第37回詩歌文学館賞受賞!


異形の者
についてまだ私は書いていない
蜜のような快楽
についても私は書いてこなかった
天変地異
について私は書いていないし
塩漬けにされた鯖
について私はまだ何も書いていない
(「塩漬けにされた鯖と彼女」)

「ぼくすなわちお父さんすなわちパパすなわち彼。/彼すなわちパパすなわちお父さんすなわちぼく」(「ぴんくの砂袋」)。都市のなかの自然、人体のなかの自然―ー。いかにして迫りくるこの危機と向きあうか。30余年の詩を生きるように編む、入魂の新詩集! 装幀=祖父江慎+根本匠+志間かれん、装画=中上あゆみ

本体3800円+税
四六判変型上製・344頁
ISBN978-4-7837-3740-7
2021年1月刊

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