詩のある風景
どこへ行きたいの
星と草との間を
風が亡霊のように行き来するところ
どこへ行きたいの(「どこへ」)
「あなたは今日も/憲法九条とすれ違った/そして//互いに/ちいさな会釈を交わした」(「あなたは今日も」)。短いことばの中に木坂詩のエッセンスは凝縮されている。なにげない風景に、ときに鋭く、ときにやわらかく、そのまなざしの先にひかる34篇。『陽のテーブルクロス』から11年、待望の新詩集。
本体2,000円+税
A5判上製・108頁
ISBN978-4-7837-3210-5
2010年9月刊