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新保啓『朝の行方』


上越のあめ、ゆき


雪は天からの使者
どんな便りを運んできたか

考えてみたが分からない
私たちも 誰の使者で
ここにいるのか
分からないように
(「雪の朝」)

「最近は、(…)胸に抱く「面影の人」との交際が俄然多くを占めるようになった。/「面影の人」は微笑むだけで、返答はしない。一方通行である。この方々と詩でかかわるには、どうしたらよいか。最近の私の課題になっている」(あとがき)。海に近く、雪深い、この土地の季節のめぐり。日々のうつろいと、逝きし面影の人との対話。装画=魚家明子

本体2500円+税
A5判上製・112頁
ISBN978-4-7837-3682-0
2019年9月刊

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