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君野隆久『声の海図』


長い鉄の軋り


あるいは海流のぶつかる半島の市場で
おおきな魚類の銀の鱗が
ばさばさと膝に落ちる語音を聞いていたい
(「声の海図」)


霞む町を離れ、いくつもの声を渡り、いまふたたびの「仮郷」へとたどり着く――。場所をめぐり書き継がれた、20の詩篇。カバー作品=二月空

本体2500円+税
A5判上製・100頁
ISBN978-4-7837-3656-1
2019年3月刊

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