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新刊情報

こたきこなみ『そして溶暗』


家族と記憶と


人は無我に生まれさせられ
身の抜け殻の始末は免責となる
不用意に始まり不始末で終わる天の恵み
(「闇鍋の日々を来て」)

「思春期のころから私は家と名のつくものに違和感があった。……それでいて無為に時は流れ、気がついてみると折に触れては家族、血縁についての作品を書きためていた。あらためてその意味を考えずにはいられない」(あとがき)。戦中戦後と激動の時代を生き抜いてきた詩人が人生を振り返り、先立った両親と巣立っていった子供たちに捧げた最新詩集。

本体2200円+税
A5判上製・98頁
ISBN978-4-7837-3646-2
2018年10月刊

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