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シャルル・ボードレール/山田兼士訳・解説『小散文詩 パリの憂愁』


現代詩を切り拓いた名著、待望の新訳


私は、泥まみれの犬を歌う、貧しい犬、宿なしの犬、うろつく犬、道化の犬、つまり、貧民やジプシーや大道芸人の本能のように、かくも善良な母であり知能の真の守り神でもある、必要、というものによって、みごとに研ぎすまされた本能をもつ、そんな犬を歌うのだ!
(「50 善良な犬たち」)


都市の喧騒と群衆をモチーフに、現代的で柔軟なミニマル・アートとして、散文詩という領域を拓いたボードレール。詩のみならず数多の文学作品に多大な影響を与えたこの「現代文学の決定的発端」が、最新の研究成果を踏まえた平明な訳と解説により、詩的現在のその先に蘇る。装幀=山田聖士

本体2200円+税
四六判並製・240頁
ISBN978-4-7837-2799-8
2018年9月刊

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