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松川紀代『夢の端っこ』


時空を漂いながら


くだらとはどんな町なのか
砂の吹くさびれた町の
笛の音が消えていくような
終点まで行ったことはないけれど昼間向かったくだら
(「万物流転」24)


「彼女独自の生成りの豊かな感覚をずっと大事に育ててきた人。一見おとなし気な人柄のお人だが、ぼくの好きな詩の「遠さ」と「深さ」の感覚の持ち主で、それが彼女の詩の核心だろう」(中江俊夫)。夢とうつつ、時間と空間を自在に往還しながら、 詩人の五感を通して浮かび上がるさまざまな情景。8年ぶりの最新詩集。著者自装。

本体2400円+税
A5判変型上製・88頁
ISBN978-4-7837-3614-1
2018年8月刊

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