無数の黒い穴は問いもだえる死ぬことも生きることも滅んだのに宇宙の一点をいま花の気配が叛乱する(「月下美人(一)」)「ここに花は咲くのか、なぜ咲くのか――いまも闇を落ちながら咲きつつ裂く声に耳を澄ませながら、新たな詩の力を考え感じていきたいと思っています」(あとがき)。原発事故後に書き継がれた、花をモチーフとする、魂の17篇。装画=玉川麻衣、装幀=毛利一枝
本体2300円+税 四六判上製・112頁 ISBN978-4-7837-3567-0 2017年5月刊