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現代詩文庫『米屋猛詩集』


生と死を架橋する祈り


父の血
兄の血
たしかにぼくは
継いでいる
猟はからっきしだめだったが
いつしか探すめつきになっていた
狙う姿勢をとっていた
(「家系」)


「速度だ。米屋猛は速度だと思う。夥しい固有名詞とともに、北の大地の日常を縦横に速度が遂行されているのだ。(…)エロスとタナトスとを架橋する祈りの実践のために」(野村喜和夫)。土俗、血縁、因襲という重いモチーフを軽やかなリズムで抉りだす、愛と痛みの言葉たち。戦後の隠れた名詩集『家系』ほか収録。
解説=吉田文憲、宗左近、斎藤勇一

本体1,300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-1011-0
2016年10月刊

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