第32回詩歌文学館賞受賞!
それどころかきみはここ、あらゆるここにいて
無の吹きだまりから燦然とほとばしる
光の声をくわえていっしんに走る
走ってくる
(「うつくしいものがいた」)
「贈与の見返りを求めない、そのものへのただひたすらな愛、いわば、純粋贈与としての愛」(吉田文憲)。「《真理》の本質提示が見事になされるがゆえに、作品は燦然たる《美》を放射し、われわれを魅了する」(神谷光信)。世界の受苦と無垢により添い、言葉の光をおくる。11年ぶりの第4詩集。カバー作品=北川健次
本体2400円+税
A5判上製・118頁
ISBN978-4-7837-3517-5
2016年4月刊
