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新刊情報

宮岡絵美『境界の向こう』


聞こえますか ここは地球


システムワードは故障中
留まりゆく不安は
私たちに
先へ進めと命令する
(「パスワードとして、未来」)


「「太陽系のなかのひとりの子ども」が透明なことばを生みだした。脳のどこかが共鳴する。数学や物理学の用語が、実はとても詩的であることを知っている人たちは確実にいる。できるかぎりシンプルな数式で世界を説明したいという欲望と、ざわめきをざわめきのまま映しだしたいという欲望。硬質なのにやわらかい、鉱石の断片を思わせる肌触り。感度が高すぎるということは、生きやすさにはつながらない。抱きしめてあげたいような、ほうっておいてあげたいような、そんな気持ちになる」(宮地尚子)。文理を架橋する、清新な第2詩集。

本体2,200円+税
A5判並製・96頁
ISBN978-4-7837-3476-5
2015年10月刊

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