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新刊情報

布川鴇『沈む永遠 始まりにむかって』


根源を探りながら


羽毛の先端からやわらかな光がこぼれ
満月の夜に眠り続ける鳥
豆粒ほどの言葉はこの無心に包含され
幾層にも重なった記憶のひだを
ふりほどいていく
(「時の縁から」)


たましいになった あなた
もう戻れない 道を行く

生まれない文字 つむぎながら
残酷さと 日常の縁で
――高貝弘也(『沈む永遠 始まりにむかって』のために)
幾時代にもつづく世界のカタストロフィー。その戦慄のただなかで、見えない恐怖に向かって祈るように書く。14年ぶりの新詩集。装幀=中島浩

本体2,600円+税
菊判変型上製・96頁
ISBN978-4-7837-3506-9
2015年10月刊

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