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四元康祐『詩人たちよ!』

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ダンテ、ゲーテから中原中也、伊藤比呂美まで


自分が最後に回帰するのは、国土でも言語でもなく、この無言の海の中心でしかありえない。だが一方、こうも思う。生きている限り、ひとは表層的な言語を発し続けるしかないのだと。それが人間の業であり、同時に倫理的な務めでもあるのだと。そして詩人とは、自らの内部に、無言の海とロゴスの地表とを併せ持ち、そのふたつを往還する存在ではなかったか。(「非分節深層地獄の叛乱」)


初めにありきは言葉?行為?詩ニカカッタ人は、世界をへめぐりながら、いつもいつも詩について考えている。異国にあって独特の視点と語り口で批評を書き継いできた著者の主要詩論を集成。絶対無分節へ――。ドイツ発、沈黙と言葉のはざまで問う、斬新な日本語詩論! 装幀=奥定泰之

本体2,600円+税
四六判並製・322頁
ISBN978-4-7837-1698-3
2015年4月刊

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