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岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂『歌仙 一滴の宇宙』

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歌仙は詩になりうるか


新しき
 さびしさもあり
  春の雪

 桜の木肌
   まづはつやめく
  きのふより
 けさ麗かに
富士真白


「問われているのは、結局、歌仙が人の記憶に残る作品になりうるかどうかである。連衆が気づかうのはふつう前後の連なりすなわち横軸だが(…)作品として問われるのはしかしじつは縦軸、すなわちどの句がどこで、他の句と緊密に繋がりながらも同時にそこから大きく離れて鋭く深く立つことができるかということにある。切断と再結合、いわば離れることによって結びつくその瞬間にある」(跋・三浦雅士)。当代随一の歌人・俳人・評論家が、詩としての歌仙再生に挑む! 装幀=中島浩

本体2,000円+税
A5判変型上製・120頁
ISBN978-4-7837-3463-5
2015年2月刊

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