詩の本の思潮社

生成を歌う、25篇

緩やかな規律の下で
流体時計のたてる　針の音を
audivistis?
（「朝」）

「知覚からくる思考の渦を詩の渦へと転化させ、外部を深く認識してしまう主体」（松尾真由美）。「この詩集に聴かなければならないのは、正しい均衡を求めて揺れ動く心情から湧いてくる、生成の歌なのである」（佐原怜）。思考の強度を物語る、唯一無二の詩的世界。待望の第１詩集！

本体2,200円＋税
四六判並製・104頁
ISBN978-4-7837-3464-2
2015年3月刊

Le Bateau ivre

零と我　プッ揺れ　おっ来る　土手　それ友、
L’étoile a pleuré rose au cœur de tes oreilles,
（「［零と我　プッ揺れ　おっ来る……］」）

カラ耳？ クウ耳？ 音は空に散って、日本語と外国語のあわいで何かが動く。空耳的実験詩＝transliticsが切り拓く、類なき戯れの言語空間。装画＝神彌佐子

本体2,200円＋税
四六変判並製・94頁
ISBN978-4-7837-3466-6
2015年3月刊