水谷有美『予感』

とうめいな恩寵
とうめいな恩寵
私が地球で生きていることが
あなたへの挨拶
それは
何よりも確かな合図
(「夏の儀式」)
大地にからだを投げだし、風にたましいの息吹をかさねる。やがて空へのぼるいのちの小さなきらめきを、透きとおる言葉でそっと抱いた29篇。
本体2,400円+税
A5判上製・97頁
ISBN978-4-7837-3402-4
2014年6月刊
私が地球で生きていることが
あなたへの挨拶
それは
何よりも確かな合図
(「夏の儀式」)
大地にからだを投げだし、風にたましいの息吹をかさねる。やがて空へのぼるいのちの小さなきらめきを、透きとおる言葉でそっと抱いた29篇。
本体2,400円+税
A5判上製・97頁
ISBN978-4-7837-3402-4
2014年6月刊
海神とは
長く欠落の、非在の謂い
喪失した風土のため像を結びがたいもの
そのま青な神域を臨めるだろうか
(「海神のいます処」)
東京湾東岸の風土に佇み、歴史と記憶のヴィジョンを幾層にも重ねながら、いつしかすべてが幻へと還っていく世界を描く。
本体2,500円+税
A5判上製・106頁
ISBN978-4-7837-3409-3
2014年5月刊
まばゆく黄金色に煙る水平線に
ぼぅっと見たこともない街の
蜃気楼が立っている
(「舟」)
欠落と不在の感覚を抱えながら、濃密な気配に身をゆだね、物語の深部に分け入ってゆく――。
本体2,500円+税
A5判上製・106頁
ISBN978-4-7837-3404-8
2014年5月刊