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2023年3月28日発売 現代詩手帖4月号

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【特集】天沢退二郎の彼方へ

座談会
福間健二+野村喜和夫+小笠原鳥類 アマタイ、その非現実空間のゆらぎ

アンソロジー
天沢退二郎代表詩選
草のうた/白い道/陽気なパトロール/ソドム/死刑執行官/反動西部劇/わが本生譚の試み(抄)/創世譚/19/添乗員として/宮澤賢治/闇の神話/アサナキ鳥のブルース/新宿城談奇/病院坂上にて

追悼Ⅰ
北川 透 デモンと贈与 天沢退二郎を悼む
渡辺武信 前衛の栄光と悲哀 天沢退二郎追悼
吉増剛造 ひとり、星と星の間を
金石 稔 三つの夜の旅、ただ一つの夜 あるいは、悪夢のアンソロジーのための覚え書
朝吹亮二 アマタイ追悼
平田俊子 タ・イジーロの夜
閒村俊一 くらかけ 天沢退二郎さんに
平澤信一 天沢退二郎さん追悼 その初恋のことなど
菊井崇史 詩を求むる魂

追悼Ⅱ
高橋睦郎 いわゆる中年の危機をめぐって
高野民雄 「どうしてきみは帰るんだ?」
藤井貞和 夢の記述、倒叙、天沢さんへの感謝
三浦雅士 昭和の遠景幕が一気に剝落した 天沢退二郎の死
天童大人 アマタイ、京橋の宙に一時間余り、肉聲を撃ち込む!
倉田比羽子 残響 天沢「先生」を偲ぶ
吉田文憲 転校生、謎の天沢退二郎
井坂洋子 夢の皮膜
栗原 敦 《彼方へ》の導き 天沢退二郎さんへの感謝
ますむらひろし プリオシン発掘現場の天沢教授
池井昌樹 鮫肌鐵道 天沢退二郎追悼
四方田犬彦 アマタイを読む者は死刑
帷子 耀. 彼方かな
守中高明 「譚」という形式、「クリプト」の謎
宮澤和樹 天沢先生との思い出

著作解題 いま《天沢退二郎》を求めて
田中庸介 現代詩文庫『天沢退二郎詩集』
佐藤雄一 現代詩文庫『続・天沢退二郎詩集』
杉本 徹 現代詩文庫『続続・天沢退二郎詩集』
小峰慎也 『幽明偶輪歌』
カニエ・ナハ 『贋作・二都物語』
栗原 敦 『宮沢賢治の彼方へ』
福島直哉 『紙の鏡』『作品行為論を求めて』
河野聡子 『光車よ、まわれ!』
永井敦子 ジュリアン・グラック『大いなる自由』
高名康文 『ヴィヨン詩集成』

【特集】ハンセン病の詩

アンソロジー
木村哲也編『いのちの芽』の詩人たち
厚木叡、重村一二、堂崎しげる、國本昭夫、中石としお、谺雄二、船城稔美、森春樹、西羽四郎、島比呂志、藤井俊夫、志樹逸馬

論考
岡村幸宣 出会うことを待っていた詩の言葉 「ハンセン病文学の新生面」展と「趙根在写真展」
若松英輔 来者の詩集
姜信子 ボクは新しい旅に出る 千年先まで歌いつぐ詩
沢知恵 ハンセン病を生きた人の詩をうたう
アサノタカオ 蔵書返却の旅 塔和子さんのこと
山川冬樹 ある筆立ての話

レビュー
宗近真一郎 詩的アルチザンの憶想の森 「ハンセン病文学の新生面 『いのちの芽』の詩人たち」展

作品
高橋睦郎 歌いつづけ闘いつづけ クリスティイヌ・ド・ピザンへ
井戸川射子 野焼き いい運搬
松本秀文 ドキュメント72時間「詩の制作」

レクイエム
飯吉光夫 エンツェンスベルガーの死 私的回想

連載
蜂飼 耳 口笛と述志の詩境へ 岸田将幸 詩の現在へ
高良 勉 兄弟島よ 奄美群島へ 琉球弧から
桑田光平 ママと娼婦 リム・バタル 声を集めて――フランス語圏の詩人たち

書評
石田瑞穂 言葉NO羽ハ 古川日出男『天音』
松尾真由美 さりげなく聖なるものへと 草野早苗『祝祭明け』
石松 佳 書類のエロス 星野太『崇高のリミナリティ』
蜆シモーヌ テクストの断片を見つめて アン・カーソン/小磯洋光訳『赤の自伝』

月評
北川朱実 物語が、蜜がこぼれたような光を抱いて 詩書月評
一方井亜稀 とどまるもの、飛翔するもの 詩誌月評
安里琉太 他者との交わり 小澤實『瓦礫抄』、池田澄子『三橋敏雄の百句』 到来する言葉[俳句]
笠木 拓 かぞえ、なぞらえ、絵姿へ 木下龍也『オールアラウンドユー』 うたいこがれる[短歌]

新人作品
4月の作品

新人選評
森本孝徳 ガコガコ
小笠原鳥類 選び方をガラッと変えた

表紙・扉・目次写真=時里二郎
表紙デザイン=中島 浩

増頁特別価格1540円(本体1400円)


次号2023年5月号は、「作品特集・新鋭詩集2023」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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